大人になったらなおるわけではない
子犬のころの要求鳴きですが、「鳴けば要求が通る」と学習してしまうと、大人になっても繰り返すことが多いです。
また、要求鳴きから要求吠えに発展するケースもよく見られます。「鳴いても(吠えても)要求は通らない」と、一貫した態度を示すことが大切です。
要求吠え・要求鳴きの主な理由
「ごはんまだ? 早く食べたい!」という催促、「散歩に行きたい!」「遊んでほしい!」「ここから出して!」など、愛犬が要求吠え・要求鳴きする理由はさまざまです。
ほかにも、「抱っこしてほしい」や、家族の食事中の「構ってほしい」「ちょうだい」など、欲求はたくさんあるため、そのたびに吠えたり鳴かれたりするのは、飼い主さんの頭を悩ませるものです。
また、犬は嬉しくても興奮して吠えます。要求が通ったことを喜んで吠え、さらにおねだりのために吠えるという、悪循環にはまってしまうパターンもあります。
要求吠え・要求鳴きにこんな対応はNG
大きな声で叱る
愛犬の吠え声に負けないような大声で叱ることは、避けるべきです。
瞬間的に静かになることもありますが、犬が声の大きさに驚いてしまい、怒られた意味を理解しづらくなったり、ただ怯えて縮こまってしまったりすることがあります。また、飼い主さんが何か反応してくれたものと勘違いし、さらに大きな声を出す……ということにもなりかねません。
おやつで黙らせる
この方法は手っ取り早く、犬がおやつを食べる間は静かになるため、ついつい使ってしまう飼い主さんも多いものです。しかし賢い犬は、「吠えればおやつがもらえる」ということをすぐに学習します。
悪循環に陥る方法なので気を付けましょう。
「仕方がないなぁ」と要求をのむ
忙しいとき、疲れているときは、「早く静かになってほしい」との気持ちから、つい「面倒だから要求をのんでしまおう」と考えるかもしれません。
しかし、「要求吠え」の習慣を断つには、一貫した態度が重要です。要求吠えをやめるまで根気よく待ち、吠えるのをやめたら褒めて応じてあげる……。これを徹底しましょう。
要求吠え・要求鳴きの対処法
吠えているときの対処法だけに目がいきがちですが、そもそも吠える要因を解消しておくという考え方をもっておくことも重要です。
すでに吠えてしまっているときと、吠える前(予防策)の2つにわけて、対処法を整理しておきましょう。
すでに吠えてしまっているとき
無視をする
「無視する」と聞くと、かわいそうに感じる飼い主さんも多いかもしれませんが、もうすでに吠えてしまっている場合は無視をすることが一番効果的です。
愛犬の要求吠えには反応しないように努めましょう。
目が合うことも愛犬からすると「飼い主さんが反応してくれた」と認識するため、愛犬の様子を気にしつつ、目線を合わさないように気を付けます。
静かになったらすぐに褒める
吠えたことに対して無視をしながら、常に愛犬の様子は気にかけておき、静かになったタイミングですぐに褒めてあげるようにしましょう。
そうすることで「自分の要求を通すために、一生懸命吠える必要はないんだ」ということを覚えていきます。
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